sightから

[山内知也氏]
福島原発・・・もともと川の流れがあったところを掘り下げて作った原発


原発がちゃんと稼働しているときには1日850トンの地下水を汲みだしていたみたい。
それが事故によってできなくなった。それで、地下水が原子炉建屋のほうに入ってくるようになった


タンクから漏れた300トンの汚染水の放射能のレベルが高いんですよね。報道されている濃度を
信じて総量で計算すると24兆ベクレルということになるんですけど、これほとんどがストロンチウム
だと思うんです。


セシウムは外に漏れていいとはいいませんけど、土壌にくっつきやすい性質があるので、
地下に染み込むような形で漏れたとすると、粘土なりで止まりやすいんです。
でも、ストロンチウムはそれではなかなか捕まってくれない。
ほとんど水と同じように流れていく性質があるんですよね。


ストロンチウム除去装置3台中2台が故障中


規制委員会は再稼働ではなくて汚染水対策に全力と尽くすべきです。


ーでもこの夏って、全然節電キャンペーン、しなかったですよね。


しなかったですよね。電気は十分足りてるけど、再稼働するほうが安くつく、ってな話なんだと思うんですけど、
その安くつくという計算が、事故前の状況下での計算でしかないんですよね。放射性物質の処理ができない
というのが誰の芽にも明らかになったのに。


キセノンのある同位体だったと思いますが、
希ガスの大気循環のシミュレーションを使って、
各地の測定値を逆算した研究があるんです。それによると、
実際に原発から出た希ガスというのは、
津波が来る前に発生していないと計算が合わない、という研究結果がるんですね。
希ガスはどこにあるかというと、燃料棒の中なんですよ。ということは、
津波が来る前に燃料棒が
割れた、ということになるんですね。→「ネイチャー」誌にもその研究が紹介される。


[古賀茂明氏]
・みんな東電の債務をいかに小さくするか、ということしか考えていない
・汚染水漏れの発表


…「どう見てもこれは汚染水です」っていう、もう逃げられない内容の報告書が、参院選前に上がってきて。
こんなものを選挙前にだしたらまずい、っていうので…


(東電はマスコミが追求しても逃げて)7月19日の金曜日までひっぱったんですよ。
それで土日休んで、21日の日曜日の投票が終わって月曜日に、
「調べてみたら、やっぱり漏れてました」って発表して。


…で、汚染水漏れを認めたあとも、結局、「あれはわかんない」「これはわかんない」
「いくらかかるかわかりません」ってずっーと逃げてきたわけでしょ。
そしたら、オリンピックの候補地決定が
迫っているので、海外で騒がれだした。そこで考えたのが、「これは緊急事態です、政府が全面に出ます」って、
大見得を切って、対策を発表したんですが、中身は新しいものは何ひとつない。新しいのは「税金を投入します」っていう、それだけでした。

東電をとにかく悪者にして、「東電!なんなんだ!こんないいかげんなことをやりやがって!」って国民の怒りを
わざとあおっていって、最後に安倍さんが登場して、「東電には任せられません、国が全面に出ます」って言う。
それはつまり、「国民の税金を好きなだけ使わせてもらいます」っていう宣言をしているということですよね。


東電を破綻から守ると、誰が得をするんですか?というと、要するに、株主と債権者なんです。


もし、破綻処理すれば、さっき言ったとおり、銀行に3.6兆円くらい返さなくてよくなるから、その分は
他に使えます。柏崎刈羽原発を動かさなくても7年くらいは値上げしなくてすむし、今回、国が遮水壁とかに
投入する470億円なんて簡単に払えるんですよね。


原発に、せめて普通の工場並の安全対策を


節電なんか絶対してほしくないわけです。だから今年は形だけの節電でごまかして、
来年もし原発が動いたら、たぶんオール電化キャンペーン始めますよ、
消費電力が増えないと困るから



SIGHT (サイト) 2013年 11月号 [雑誌]




タモリ論は読みたいけど保留中。


http://www.shinohara21.com/blog/
どうなるTPP。